建築士事例・実績
事例・実績詳細
永冶建築研究所
- 2024年10月18日
- House bsp
住宅は結局モノの場所とヒトの場所がただ在る状態。謂わば倉庫や納屋である。
敷地周辺は緩やかに南に下り、北側の狭隘道路以外は建物に囲まれた場である。
また、準工業地域内であり工場や倉庫、新旧住宅が入り混じるエリアに建ち、まちの中の隙間や抜け、緑により環境としてバランスされている。この住宅自身もまちのタイポロジーに寄り添わせ、内部空間へも浸透させたいと考えた。
住宅ボリュームを敷地の片側に寄せてまちと連続するニワとし、光や風が南から北側道路まで通り抜けるあり方とし、内部空間もまちの雰囲気をつくっている関係性に接続させつつ穏やかな印象となるよう配慮した。
骨(構造)と皮 ( 内外壁、断熱 )、まとめあげるプロポーション構成を単純に計画しまちと住まい手に寄り添わせ、住宅ボリュームを抉り取りニワとすることでまちと連続させつつも、内部においてはプライバシーに配慮しながら階や吹抜けによって立体的に四季折々の光、風を確保する計画とした。
夏は酷暑、冬は冷え込む地域であり、夏は日射遮蔽、冬は日射取得ができるパッシブデザインとし、中間期は卓越風を取り込みやすい開口計画とし温熱環境と省エネ配慮をしている。